だんだんと寒くなってきて、周りで子どもさんが咳や鼻水をしているなんて光景もよく見るようになってきました。
普通の風邪ならまだいいけど、この時期、特に乳幼児がいるお母さんたちに注意して欲しい病気があります。
それは、”RSウイルス感染症“です。
秋から冬にかけて流行することが多い感染症の一つですが、年齢の小さい子どもにかかるとちょっとやっかいなんです!
ということで今回は、RSウイルスに子どもがかかった時の主な症状について。
そして、その治療法や予防方法についてお話していきます。
RSウイルスに子どもがかかった時の症状は?治療よりも予防が大切!
RSウイルスに子どもがかかった時の症状は?
RSウイルスの主な症状は、発熱・咳・鼻水・呼吸をする時にゼーゼーする、というものがあります。
小さいお子さんで特徴的なのが、”呼吸をする時にゼーゼーすること”で、特に1歳未満だと、ひどい時には苦しくてミルク・食事が摂れない、眠ることが出来ないという場合もあります。
そんな辛そうなお子さんをみているのって、お母さんも辛いですよね。
以前、問診時に、
「赤ちゃんが苦しそうにしているので、私も苦しくなってしまって…」
と、泣いてしまわれたお母さんがいました。
その時私は、
「そうですよね。なんとかしてあげたいけど、これ以上何もしてあげられないと思うと辛いですよね」
と、お話を聞くことしか出来ず、そして、子どもを思う親心というものを、肌でひしひしと感じました。
それと同時に、”RSウイルスにかからないようにすることの重要性“を改めて感じました。
RSウイルスの治療法や予防方法って?
RSウイルスの治療法なんですが、実は、RSウイルスを抑えたり、殺したりする薬はありません。
普通の風邪と同じように、熱で苦しい時には解熱剤を使ったり、咳や鼻水の症状を抑えながら、自分の体力で病気と戦っていくしかないんです。
本当に症状がひどくて、ミルクが飲めない、また、眠れないという場合は、大きな病院で呼吸状態を観察したり、点滴から水分を入れるという入院をする場合もありますが、その場合も、基本的には自分の体力、免疫力で戦うことになります。
そのため、RSウイルスにかからないように予防していくことがとても大切になります。
小さいお子さんは、自分で予防していくことが出来ません。
RSウイルスの予防方法としては、周りの大人が、マスクの着用やうがい・手洗いをすることで、家にウイルスを持ち込まないようにすることが大事になってきます。
自分(周りの大人)がしっかり感染予防や、きちんと体調管理をすることで、子どもの感染予防にもなるということを理解しておくことが大切です。
まとめ
RSウイルスの症状は、普通の風邪の症状と本当によく似ています。
そのため、
「あら?風邪かしら?」
と、風邪と間違っていまうこともしばしばあります。
しかし、風邪の症状にプラス、”呼吸する時にゼーゼーして苦しそう”という様子が見られたら、RSウイルスに感染しているかもしれません。
その時は、自宅でしばらく様子を見るのではなく、早めに病院を受診することをおすすめします。
医師に、風邪なのかRSウイルスなのか、はたまた違う病気なのか、しっかりと症状を診断してもらうということが大切です。